
毎週土曜日には、電車・バスを乗り継いで、住吉の部屋へ帰る。
少しづつでも片付けないと、少しでも「ここ」に居ないと、またここで生活できる自信が湧かない。
片道2〜3時間の道のり。
暗くなると恐いので、5時までには住吉を後にする。
作業ができるのは2・3時間。
なにから手を付けていいのか、いくら眺めてもまとまらない。
なんでもいいから、目につくものからとりあえず手にとっていく。
3月に入ってからだろうか?
床が見えて来てきた。
この部屋に一人でいることに対する恐怖感も、克服しはじめてきた。
「また、ここで生活できるかもしれない」
すこし片付いた部屋を見て、そう思えた自分に自信が湧いた。
4月1週目。
最後のガスが開通したことをきっかけに、住吉へ帰る。
その時は、自分でちゃんと認識できていなかったが、無意識の「恐怖」は、どうやらまだ私の中にいた。
眠るのがいやだ。電気は消せない。部屋の中が窮屈に感じる。
そして、なにより、自分のからだが恐怖と疲労で硬直しかかっているなど、人から指摘されるまで、自覚さえしていなかった。
[after-2end]